8月 152017
 
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今回は、ほとんどの方が多少なりともお持ちであろう『預金』です。

預金といってもいろいろな種類があります。

一般的には

・普通預金
・定期預金
・定期積金

といった預金が利用されています。

これらの預金は、金融機関にお金を預けて、預かった側の金融機関はそのお金を運用して稼ぎ、稼いだお金の中から預金者へ利息を払うことになります。
昨今は、あまり稼げていないし、あまり利息ももらえないのですが、仕組みはそういうことです。

ビジネスになると

・当座預金

も多く利用されています。

普通預金や定期預金等は、金融機関へ行き、必要書類さえあれば即時に開設出来るのですが、当座預金はそうは行きません。

当座預金は、預金からの支払い手段として小切手や手形を利用することになりますので、当座預金を開設するということは、現金支払以外の信用決済取引が可能になるということです。

金融機関側からすれば、一定の「信用」を与えることになりますので、過去の取引実績や過去の決算状況、当座預金を保有する必要性などから厳しい審査を行うことになります。

ネットバンクなどの普及で、手形・小切手の出番が激減している昨今ですが、当座預金の開設は企業の信用力のメルクマールであることには変わりないでしょう。

ところで、当座預金は手形・小切手を発行することにより支払を行いますので、その発行時点と支払時点にタイムラグが生じることになります。

決算組成や決算監査においては、このタイムラグ、即ち小切手を発行したのに未だ支払われていないものの内容を正確に把握して決算反映することが重要になります。

通常は、小切手を発行した段階で当座預金と負債の減少仕訳を起票しますので、その小切手が未落ちの場合には銀行が発行する「当座勘定照合表」の残高とは一致しませんから、「銀行残高調整表」を作成してその差異の内容を明らかにする必要があります。


また、小切手を発行しても起票しない場合には「当座勘定照合表」の残高とは一致しますが、そもそも負債の計上を行っていない場合などは、資産の過大計上や負債の不計上になり、粉飾決算となる事もありますので厳重な注意が必要です。

以前監査法人時代には、12月決算の会社の現金・預金実査、棚卸立会に大晦日や正月早々に泣く泣く駆り出されて、年末に大量に発行されている未落ち小切手の確認作業をやったりしたものでした。
今考えれば、あれは後日やっても良かったのではないかと思います。


お客様の経理内容を見ていて時々不思議なのは、発行した小切手が何ヶ月も未落ちのままになっていることがあります。

小切手の呈示(引換)期間は、発行日を含んで11日間です。
また、小切手は上記の11日間経過後6ヶ月で消滅時効を迎えてただの紙切れになってしまいます。

せっかく働いてもらった小切手を、みすみす紙切れにしてしまうなんて、そんな経営者ではいけないと思います。
もらった小切手は、簿記会計上は『現金』勘定になります。即ち、『現金』と一緒ですから、大切に保管しなるべく早く現金化することが大切です。



横浜で50年、600社以上の実績
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税理士・公認会計士 原科 立郎
http://www.yokohama-sogo.com/
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