7月 192017
 
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誰でも知っている、そしておそらく多少なりとも持っている『現金』。

広辞苑で調べてみると、

1.現にその場にある金銭。ありがね。げんなま。
2.通用の貨幣。
3.簿記上で、通用の貨幣、及び即時貨幣に交換され得る銀行宛小切手・銀行振出の送金手形・預金手形・郵便為替・振替貯金払出書・官庁支払命令書など。
4.即座の現金授受。
5.利害関係によって、その態度・主張をかえること。

とされています。

この「現金」は、簿記・会計、そして会計監査の世界でも最大の難物です。私はよく「現金」をすぐに調理しないとダメになってしまう『生もの』に例えます。入出金の都度、すぐに記帳しないとあっという間に分からなくなってしまうことがあるからです。


以前銀行の会計監査に携わっていた時の話です。

ある支店へ監査で伺い、閉店後支店側で現金を閉めて帳簿を締めた後、現金の実査をさせていただきました。
ところが、支店担当者が現金残高と帳簿が一致していることを確認したはずなのに現金残高が50円足りなかったのです。
銀行といえば「現金」を扱うプロ中のプロです。しかもついさっき現金残高と帳簿が一致していることを確認したはずなのに足りなかったのです。
支店長も大慌てで、小一時間探したのですが分からず、結局現金過不足で処理しました。


また、これは会計事務所での話。

ある会社で帳簿上の現金残高が800万円近くあるので、社長にそんなに現ナマを置いておく必要があるのか確認したところ、そんな必要は無いとのこと。
社長も不審に思い、経理担当者へ確認し現金実査をすると現金は十数万円しか無く、差額は経理担当者が遊興費に使い込んでいた事が発覚したこともありました。


私の会計士の大先輩は、「監査は現金に始まり現金に終わる」と言っていましたが、現金はしっかり掴んでおかないと、ウナギのようにヌルヌルと逃げ出してしまうのです。


中小企業、特に小零細企業では、(「現金出納帳」は青色申告の要件のはずなんですが・・・・)会社の現金を別管理して「現金出納帳」を記帳して、定期的に現ナマと帳簿の照合を行っている会社はごく少数ですが、特に他人に現金預金の管理をお願いしている場合には、会社のためにも現金預金を管理している人のためにも、定期的に現ナマと帳簿の照合、預金残高の照合を行うことをお薦めします。


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税理士・公認会計士 原科 立郎
http://www.yokohama-sogo.com/
http://www.facebook.com/zeirishi.yokohama

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