5月 162016
 
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もう二十数年前になりますが、監査法人TKA飯塚毅事務所に在籍していた時の話です。

当時事務所に在籍していた若手会計士と会計士補が、一人づつ茅ヶ崎の飯塚先生のご自宅へ呼ばれ、飯塚先生と一対一での面談を受け、その後夕食をご一緒させていただくという機会をいただきました。

茅ヶ崎駅からタクシーに乗り、「「飯塚さんのお宅」と言えば分かるから」と言われていたのでそのとおりに「飯塚さんのお宅までお願いします」というと、何も聞かれずに飯塚先生のお宅まで無事に到着しました。

玄関まで奥様がおいでになり、居間へ通され、お茶をいただきながら飯塚先生のお話を伺いました。細かい話は忘れてしましましたが、まあ「しっかり勉強しなさい」という事を言われ「判りました」と答えました。でも、今日に至るまで、その約束はまったく果たされていません。

その後お抱えの運転手さんが運転する大型のキャデラックで、茅ヶ崎の細い道を通り抜け、今は無き鵠沼のスエヒロでしゃぶしゃぶをごちそうになりながら飯塚先生のお話を聞かせていただきました。

情けない話ですが、後半は飯塚先生と自分のレベルのあまりの格差に段々と辛くなり、早く解放されたいと思っていたのが正直なところではあります。

飯塚 毅 先生

飯塚 毅 先生



あれから二十数年、今となれば的はずれの事ばかり飯塚先生に問い、自らのレベルの低さばかりを顕にした若き自分の愚かさに腹が立ち赤面後悔することばかりです。まったく後悔先に立たずとはこのことです。

そのなかで、今でも自分にとって大切な宝となった飯塚先生の言葉があります。

それは、『どんなことがあっても動じない心構えを持ちなさい』ということです。

世の中広大無辺ですから、むしろ知っていることの方が少ないのです。

これを税務会計のことだけに限定しても、現行の税制や制度会計、法律を網羅的に知悉している人はほんの一握りでしょう。

私は、『どんなことがあっても動じない』ということは、『どんなことでもたちどころに答えられる』ということではなく、たとえ知らない·判らないことでも、『知らない·判らないことで相手を不安にさせない』と理解しています。知らないことを聞かれて、そこでオロオロすればたちどころに信頼を失うでしょう。

私は、知らないことを正直に知らないと言い、それを調べる力を持っているのがプロフェッショナルだと思っています。

もうひとつ。『答は必ず三つ用意すること』です。

強気・弱気、積極的・消極的、攻め・守り、善意・悪意等々、その時々の状況や問題の内容により、中庸を含めて必ず三つです。

人によって価値観は多様ですから、こちらの正解が相手の正解とは限りません。相手の方に、考えて選択してもらう余地を持ってもらうことには重要な意味があると思っています。

税理士·会計士としての『対応力』は、「知識」を前提にして、『どんなことがあっても動じず』『答は必ず三つ用意すること』だと思いながら、日々を過ごしています。

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税理士・公認会計士 原科 立郎
http://www.yokohama-sogo.com/
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